水虫とは

皮膚糸状菌(カビの一種)が皮膚に寄生して生じる病気です。

感染場所により、様々な俗称があります。体表的なものは、足白癬・爪白癬(水虫)、股部白癬(いんきんたむし)、頭部白癬(しらくも)、体部白癬(ぜにたむし)などが挙げられます。脱毛を伴う頭部の白癬をCelsus禿瘡(ケルススとくそう)などもあります。手足の指の間やかかと・股の皮が剥けたり、赤く痒みがある場合、また、爪が濁って厚くなっている場合は水虫の可能性があります。

もしかしたら水虫かも?

  • 足の指の間がかゆく、赤く皮むけがありジュクジュクしている
  • 掌蹠に小水疱が多数ある
  • 爪がボロボロ、厚い、白や黄色く濁っている。臭い。
  • 股が境界明瞭に赤い。円形の発疹が多く、外側がカサカサ皮むけしている
  • 手の3-4指間に 多い、皮むけと浸軟、赤み、痒み
  • 頭に脱毛があり、その部位がカサカサして赤みがある
  • 長靴を長時間履くことが多い
  • 寝たきり、高齢者
  • 水仕事、保育園
  • 柔道などの道場で寝たり接触するスポーツをしている
  • 舌に白苔がついている
  • 免疫低下する薬を内服している

診断方法

皮膚の皮や爪を一部こすり取り、KOH法により顕微鏡で真菌の存在を確認します。5~10分程度で結果がでます。

治療方法

①抗真菌外用剤

菌が確認された場合はまず抗真菌外用剤から開始します。皮膚表面の感染の場合も外用剤による治療を行います。薬剤の構造上、かぶれてしまう場合がありますので、最初は1週間程度外用し、かぶれないか様子をみます。クリームタイプやローション剤、軟膏などがあります。症状を確認しながら約2週間から1か月程度外用を行います。

②抗真菌内服薬

爪白癬やCelsus禿瘡などの外用剤での治療が難しい場合に検討します。現在保険収載されている3種類の内服薬があります。ご自身の既往歴や常用薬によっては内服が難しい場合がありますので患者様に合わせてご提案いたします。薬剤によっては血液検査が必要な薬剤があります。