アレルギー科のご案内

人間の体内には、ウィルスや細菌、寄生虫などの異物から守るために免疫機能が備わっています。
その免疫機能が何らかの原因で異常に働いたり過剰に反応してしまい、結果として痒みや赤いブツブツが出たり、呼吸器症状などを引き起こしてしまうことを「アレルギー」といいます。

皮膚は一見関係ないように思われますが、実は免疫機能に重要な働きをしています。
皮膚は角質で覆われ、細胞の間の隙間がとても狭いので、体内に食物やハウスダストなどのアレルゲンが侵入することを防ぐ役割をしています。しかし、湿疹や傷などで皮膚のバリア機能が壊れてしまうと、アレルゲンが皮膚の中に侵入し、免疫細胞と反応して感作が生じます。これを経皮感作と呼びます。近年の研究結果から、この経皮感作により食物アレルギーや気管支喘息などが生じたり悪化することがわかってきました。

つまり、スキンケアをしっかりと行い、バリア機能を整え、新たなアレルギー疾患の発症を予防することが重要です。

そのため、当院では保湿と中心としたスキンケアの指導に力をいれています。

動き回る子供に保湿剤をしっかり塗るのはとても大変ですし、べたべたするので嫌な感じがするかもしれません。毎日のスキンケアは時として面倒で厄介で、ついついさぼってしまうこともありますが、アレルギーを防ぐためにはとても大切なことだということを知って欲しいと思っています。

アレルギー検査について

当院では血液によるアレルギー検査(View39)、皮膚に貼り付けて行う金属パッチテストなどの検査を行っております。食物に含まれている金属が原因となる場合もございます。

原因がはっきりしない湿疹が続く場合は、アレルギー検査が有効な場合がありますので、疑わしい場合はご提案させていただきます。