Vビームとは

VbeamⅡは皮膚良性血管病変治療を目的に設計された、厚生労働省認可の595nm色素レーザーです。

毛細血管が凝集した病変部のヘモグロビンがレーザーの光エネルギーを吸収し、血管を閉塞させます。VbeamⅡは血管径に合わせて照射時間を設定することができるため、きめ細かな治療が可能です。

さらに、内蔵のクーリングディバイスがレーザー照射直前に冷却ガスを噴射し、皮膚を熱傷から保護し、痛みを軽減させます。

保険適応疾患

• 単純性血管腫（ポートワイン血管腫、赤アザ）
• 乳児血管腫（苺状血管腫）
• 毛細血管拡張症（赤ら顔、酒さ等）

※保険適応が認められる症状であっても、保険適用になるのは3か月に1回までです。3ヶ月以内に再度施術を希望される場合は自費となります。

保険適応外

• ニキビ、赤いニキビ跡
• 肥厚性瘢痕、ケロイド
• 老人性血管腫
• 静脈湖
• 尋常性疣贅（イボ）
• 小じわ、美肌、肌質改善
• 赤ら顔、酒さ、小鼻の赤み（毛細血管拡張を伴わないもの）

治療回数の目安および施術時間など

• いずれの疾患においても、数回以上の治療が必要です。
• 赤アザや赤ら顔の目安は５回～です。
• 1回の施術時間は１０～２０分程度です。
• 痛みが強い場合や不安がある場合は、事前に麻酔クリームや麻酔のテープを使用することが可能です。（別途料金がかかります）
• 直後からメイクはしていただけます。
• ダウンタイムは内出血や赤みがでた場合、数時間～数週間程度です。

副作用および注意事項

• 腫れ：治療後、数日～約１週間ほど浮腫みがでる場合があります。
• 赤み・痛み：治療直後～数日程度、照射部位に赤みやヒリヒリ感が出る場合があります。保冷剤などでクーリングをすると症状が和らぎます。
  場合によっては炎症を抑える外用剤を塗布していただきます。
• 内出血（紫斑)：出力を上げた場合や、血管破壊部位などに紫斑が出来る場合があります。通常は 1～2週間程度で消退します。抗血小板薬などの内服をされている方は注意が必要です。
• 水疱・痂疲：通常はほぼ生じませんが、非常に強く照射したり、もともとの赤みや血管の状態により反応が強い場合に出現することがあります。 症状に応じて軟膏を外用します。
• 炎症後色素沈着：アジア人はレーザーなどの治療を行った際に炎症後色素沈着が生じやすい肌質の方が多いです。通常の経過でも肌質により炎症後色素沈着が生じる場合があります。

禁忌

• 妊娠中の方
• 強度に日焼けをしている方
• 日光過敏症の方
• てんかん発作の既往歴のある方
• 出血傾向の方