母斑（ほくろ）とは？

母斑（ほくろ）ができる原因

ほくろは主にメラノサイト（色素細胞）の増加や集まりによって生じます。
紫外線の影響やホルモンバランスの変化、遺伝などが関係していると考えられていますが、正確な原因は完全には解明されていません。

母斑の種類

色素性母斑（一般的なほくろ）

最もよく見られるタイプ。茶色〜黒色で、平らなものから盛り上がったものまで形は様々です。

先天性母斑

生まれつきあるほくろ。サイズが大きい場合は、将来的に悪性化のリスクがわずかに高まるため、経過観察が勧められます。

青色母斑（あざの一種）

皮膚の深い部分に色素が存在するため青色〜青黒く見えます。

その他の母斑

脂腺母斑、扁平母斑、太田母斑など、特徴的な色・形を持つタイプもあります。

もしかして悪性のほくろ？皮膚がんの一種「メラノーマ」との違い

多くのほくろは良性ですが、ごくまれに皮膚がんの一種である悪性黒色腫（メラノーマ）と区別が必要な場合があります。
次のような変化がある場合は一度チェックを受けましょう。

• 急に大きくなった
• 色がまだらになった
• 形がいびつになった
• 出血する、かさぶたが続く
• 痛む・かゆいなどの症状がある

ダーモスコピー（拡大鏡）を使って検査し、悪性の疑いがある場合は皮膚生検を行います。メラノーマは、早期であれば治療成績が非常に良い疾患です。

ほくろの治療方法

見た目を良くしたいご希望がある場合や、医師が必要と判断した場合に治療を行います。変化がなく良性と判断されれば、無理に取る必要はありません。

レーザー治療

比較的小さなほくろや平らなタイプに適しています。

手術（切除）

盛り上がったほくろや、悪性が疑われる場合に行います。縫合を伴うことが多いですが、確実に取り除けます。